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ソライロアサガオ(Ipomoea tricolor)

 

中南米原産と言われているソライロアサガオはアサガオやマルバアサガオに比べると園芸品種はかなり少ないが、丈夫で冷涼な気候に耐える。多花性で花も大きく、午後でも萎れない性質を持ち、園芸植物としては優れており、欧米でよく栽培される。分子系統学的解析からヨルガオ(I. alba)と比較的近縁である。実際、植物体の感じは良く似ている。種子・子葉は細長く、葉にはアサガオ等と異なり毛茸(trichome)がない。

園芸品種としては野生型と考えられる、ヘブンリー・ブルー(Heavenly Blue; 右端)、白花のパーリー・ゲート(Pearly Gates; 右から2番目)、絞り花をつけるフライング・ソーサー(Flying Saucers; 中央)、ブルー・スター(Blue Star;左から2番目、白種子)、紅紫色のウェディング・ベル(Wedding Bells;左端)などが知られている。

 

ノアサガオ(Ipomoea indica)

Ipomoea indica (西表朝顔・ケープタウンアサガオ・オーシャンブルー・宿根朝顔の名前で市販)

Ipomoea acuminata, Ipomoea learii

花はやや濃い青色で曜と花筒が赤く着色し、日本に自生しているノアサガオ(Ipomoea indica)よりも色は濃く、花・葉ともに大型。強い自家不和合性を示しめったに結実しない。蕾も花柄に多数着き多花性を示す。葉は3尖 葉であるが丸葉も混在する。性質は強健で花もちもよく、夕方まで咲いていることもある(時間が経つと赤く変色する)。繁殖力も旺盛で、地表付近から匍匐茎 (ランナー)を出し、周りに広がっていく。繁殖はこの根がついたランナーを切り離して植え付ければ容易である。苗を植え付けて初年度は花が咲くまでに時間 がかかることもあるが、2年目からは6月ごろから開花し始め、盛夏には一時花が少なくなるが、秋遅くまで咲きつづける。九州では冬期も葉が枯れないことが ある。また日本産のノアサガオと交雑可能である。

由来は不明だがそれこそケープタウンなどの外国産のノアサガオなのかもしれない。

ランナーが非常にタフで温暖な地方では雑草化する危険性があるため栽培管理には注意が必要だと思う。


このように蕾が叢生するため多花性を示す。


7月上旬の開花の様子

 

 

日本に自生しているノアサガオ(Ipomoea indica)の色変わりとして、白花と淡くくすんだピンク花のノアサガオが市販されるようになった。それぞれ、”琉球あさがお・ホワイ ト”(青軸)、”琉球あさがお・ライトピンク”の商品名がある。これはおそらく日本産のノアサガオの山採り品だと思われ、青花の外国産のものより小型である。

西表島での自生の様子

白花  ライトピンク

 

 

 

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