f1, f2, f3 (fasciated1-3) 帯化 たいか、石化 せっか
分裂組織が巨大化し、茎がリボン状になる。
子葉:正常。ただし現存している系統は、孔雀(p)変異から出現したと考えられ、葉柄の付着部がやや広がる孔雀の性質を示す。また立田を持つ系統も多く、これらは立田と同じ細い翼片の子葉になる。
通常葉:正常。ただし、現存している帯化系統は孔雀(p)変異を持つため、長い丸葉(co)状の孔雀葉になる。また、孔雀は立田に対して上位であるため、立田を持つ系統も孔雀葉となる。第1葉は小く葉柄の長い附属葉様になる傾向がある。
花:ほぼ正常だが、雄しべの数や花弁がしばしば減少し、4曜の花を咲かせる。立田を持つ系統では切咲になる。
その他:生殖器官の発達が悪いためやや稔性が低い。また立田を持つものはかなり稔性が下がる。f1, f2, f3の3重変異体になってはじめて表現型が出る。また、f1とf2が約20%の距離で連鎖しているため、帯化x野生型のF2では理論上、約25本に1本が帯化の表現型を示す(ただし復帰や浸透度の関係で出現率はもっと低いことがある)。f1と孔雀(p)が2.5%と強固に連鎖しているのと、江戸時代に孔雀系統から帯化が出現したと考えられるため、現在までその連鎖関係が壊れていない。
園芸的特性:茎が幅広いものを石化(せっか)、細いものを平軸と呼んで区別することがある。園芸的には幅広いものが特に望まれるが、多くの系統は幅3cm程度で幅広くなっても、成長点が分枝してしまうことが多い。小川信太郎の育成した、木立(dw)石化は茎の幅が非常に広くなっていた。
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