石化(帯化、fasciated; f)
園芸上石化と言われるが、植物学では帯化とよばれ成長点が増え並列にならぶため茎がリボン状になる、多くの植物にみられる変異である。アサガオの帯化は3つの劣性遺伝子(f-1, f-2, f-3)がホモにならないと発現せず、f-1とf-2が連鎖しているためF2の分離比はかなり低い。f-1と孔雀(p)が強固に連鎖しているためほとんどの帯化系統は孔雀の性質を示し孔雀葉である。おそらく最初の帯化突然変異が孔雀の株に起こったのであろう。また立田(m)を伴う系統も多く切れ咲きとなる。系統によっては形質が不安定なものがあり、通常の蔓をだすものがある。
931 青斑入孔雀葉石化白切咲。茎の幅はそれほど広くない。稔性低い。白種子。
932 青斑入孔雀葉石化紅紫覆輪切咲
933 青斑入孔雀葉石化青丸咲。わかりにくいが、割と茎の幅の広い系統。立田を含まない。
938 青斑入孔雀葉石化青紫切咲。茎の幅は狭く、平軸と呼ばれる。
X44 青斑入孔雀葉石化白丸咲。
青斑入針先南天葉石化鼠切咲。変化葉の石化は珍しい。