車咲牡丹(台咲牡丹系)
台咲牡丹系統、例えば台咲牡丹(cp(縮緬葉台咲)+dp(牡丹))、車咲牡丹(cp+m(立田)+dp)、雀咲牡丹(cp+dl(笹)+dp)を月の部と称して鑑賞する。牡丹が入ることで、折り返った台(花筒)から花弁が噴き上げ、その花弁は獅子等の風鈴よりも管が太く鳥甲(とりかぶと)と呼ばれる芸を見せるものが多い。また立田が入ることで花弁が切れて車咲(風車に見立てた)になると台(花筒)が目立つためより鑑賞価値が高い。雀咲の花弁には芸がないものが多く、台付きもよくないものが多いためよい系統は珍しい。花が乱れるものが多く、変化朝顔の他のジャンルよりよい花を咲かせるのは難しく一般的には肥料を少なくして、いじめてつくると台が折り返しやすくなり、よい花が咲く。出物子葉は立田性で、初心者には鑑別が難しいが、本葉が出れば、葉が細く5裂しているので区別は易しい。車咲は立田と縮緬の二重変異のため本来ほとんど稔性がなく通常は台咲の親木を用いて系統を維持しているが、系統によって稔性の高いものもあり、この場合は親木に車咲を使えるため出物の出現率が25%となり、つくりやすい。
左:車咲出物(立田)の子葉、右:台咲親木の子葉
黄縮緬立田芝船竜葉瑠璃総鳥甲吹上車咲牡丹 1093 |
青縮緬立田雨竜葉江戸紫車咲 515 |
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青抱縮緬葉青筒白台咲牡丹 518 |
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黄縮緬笹雨竜葉濃葡萄鼠雀咲牡丹 X84 |
青洲浜縮緬立田葉白筒紅車咲牡丹 X87 |