アサガオ百科 系統と遺伝 

子葉,本葉,花の形

Copyright 1998-2022 米田 芳秋

アサガオでは一つの遺伝子が子葉,本葉,花の形質に表現効果をもつもの,言い換えれば多面発現遺伝子がかなりある。このような場合は子葉の形質を観れば本葉,花の形質が予測される。特に出物を苗の時に選別できれば観賞用の苗と採種用の苗を別々に育てることができる。しかし牡丹咲遺伝子のように花芽ができないと出物か親木が識別できないものもある。以下はアサガオの子葉,本葉,花の形質の主なものをまとめたものである。

子葉の形
Cotyledon
本葉の形
Leaf
花の形
Flower
花の形
図をクリックすると実物の写真が表示されます。
A 丸咲 (並咲) B 南天 (ac) C 台咲 (cp) D 石畳咲 (cs)
E 笹 (dl) F 牡丹咲 (dp) G 獅子(fe) H 立田 (m)
I 星咲 (s) J 柳 (mw) K 乱菊 (py) L 立田牡丹 (m, dp)
M 洲浜 (re) N 縮咲 (wr) O 台咲牡丹 (cp, dp) P 車咲牡丹 (立田台咲牡丹) (m, cp, dp)
Q 糸柳 (mw, dl) R 車咲 (立田台咲) (m, cp) S 獅子牡丹 (fe, dp) T 大輪 (re, dg など)

文献
  1. Imai, Y. (1930) A genetic monograph on the leaf form of Pharbitis Nil. Zeitschr. f. induk. Abstam. u. Vererb. 40: 1-107.
  2. 米田芳秋, 竹中要 (1981) 原色朝顔検索図鑑, 北隆館.
  3. 米田芳秋 (1995) アサガオ 江戸の贈りもの −夢から科学へー, 裳華房.


Edited by Yuuji Tsukii (Lab. Biology, Science Research Center, Hosei University)