アサガオ百科 野生・地方系統 

東アジア系 East Asia

中国系北京天壇

Chinese Peking Tendan

Copyright 1998-2022  米田 芳秋

 アサガオは中国を経由して日本に渡来した。この系統は木原均氏が1938年に北京郊外の天壇公園で咲いているアサガオを採種したものである。
 子葉は緑色,胚軸は薄赤味。胚軸,子葉柄に毛がある。葉は3尖葉で,葉裂片間の切れ込みが浅い三角型,他の系統と比較すると葉のサイズは小さく,草勢は弱い。高緯度に適応しているためか早咲き(静岡で6月下旬から7月初旬開花)である。花がしおれるのも非常にはやい。花色は薄青で筒白,花径5センチ前後。萼片には白い毛が密生する。1花梗に1花つくのが普通で,2花つくこともある。
北京天壇-1
Peking Tendan-1
全形
北京天壇-2
Peking Tendan-2
全形
北京天壇-3
Peking Tendan-3
子葉
北京天壇-4
Peking Tendan-4
軸と子葉柄
北京天壇-5
Peking Tendan-5
第1葉,第2葉
北京天壇-6
Peking Tendan-6
葉と花
北京天壇-7
Peking Tendan-7
花の側面観
北京天壇-8
Peking Tendan-8
萎れた花とさく果
北京天壇-9
Peking Tendan-9
若いさく果と葉
北京天壇-10
Peking Tendan-10
さく果
北京天壇-11
Peking Tendan-11
交配後のさく果
北京天壇-12
Peking Tendan-12
さく果

Edited by Yuuji Tsukii (Lab. Biology, Science Research Center, Hosei University)