も く じ

7月末から8月にかけて,全国でアサガオの展示会が開かれます。早起きして行ってみませんか。

切りこみづくり  名古屋ではじめられました。つるをのばさないよう,短くして,はちの上に大きくさかせる方法です。 花や葉の色全体のバランスを見ます。黄セミ葉のものを使います。

数ざきづくり  京都でさかんです。つるをのばさずに切るところは切りこみづくりとにていますが,数ざきづくりでは, 一度にできるだけたくさんの花がさくよう,考えてつるを切ります。 1つのはちに大輪の花が10こも一度にさくようすは,ほんとうにみごとなものです。


肥後仕立て  熊本でむかしからおこなわれているつくり方です。 つるの長さ,1つめの花をさかせる位置などに,きびしいきまりがあります。花は中輪,葉は洲浜葉です。

らせん作り 東京で考えられたつくり方です。はちのまん中に,支柱を1本立て,すそ広がりのらせん形にまいたはり金を, 支柱にとりつけます。はり金につるをまいてつくります。花が外からよく見えて,つくりやすい方法です。


        花びのふちに5つの切れこみが入り,
        ウメの花のような形をしています。

らせんづくりの例です。左は大輪アサガオ。展示会でえらばれた花です。 右は変化アサガオ。ナデシコざきといわれる花をつけています。花は小さく,かわいい感じです。
  いろいろなつくり方は,長い時間をかけ,アサガオのとくちょうを生かして完成されたつくり方です。 こうしたつくり方を学びながら,みなさんも,自分なりのくふうをしてみましょう。
 変化アサガオのふくざつな花は,さまざまな性質のものを交配してつくります。 メンデルが1865年に遺伝の法則を発表する以前から,江戸時代の園芸家は,ア サガオづくりのなかでそれを実感していたのではないでしょうか。20世紀になって, アサガオはカイコとともに,日本独自の遺伝の研究材料としてとりあげられました。

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