も く じ

江戸時代に流行したアサガオさいばい

 たび重なる戦乱の時代が終わり,おちついた時代になると,人々の生活にもゆとりができ, さまざまな文化が広がるようになりました。園芸もその一つです。 江戸時代には,ツバキやウメなどの花木にはじまり,キク,ボタンなどのさいばいがさかんになりました。 江戸時代の後半には,アサガオをはじめ,ハナショウブ, サクラソウなどの変化したものがよろこばれるようになりました。

もっとも変化のふくざつな,ししざきが八重になったもの。葉もアサガオとは思えません。

東京入谷では,鬼子母神を中心に,毎年7月6〜8日に「朝顔市」が開かれます。 あんどんのはちにまじって,めずらしいアサガオも見られます。鬼子母神のお守りふだ。
 この時代になると,アサガオは,どこにでも見られるほどさかんにさいばいされるようになり, 変化アサガオの園芸専門書が,絵入りや美しい色ずりで出されました。 そのなかには,いまでは見られないふくざつな花もあり, 変化アサガオをつくる人々のきちょうな参考書になってきました。 ここにも,江戸時代の園芸書から,いくつかのめずらしい花の絵をのせてあります。 木版の美しい色ずりとともに,いろいろなかわった花を見てください。
大輪アサガオは明治以後からさかんに
 明治時代になると,変化アサガオのなかから丸ざきで花が大きくなる, 大輪ざきのさいばいに力がそそがれるようになりました。 各地にアサガオづくりの同好会ができ,品評会や展示会が開かれるようになり,現在までつづいています。
曜の数は9つあり,葉は洲浜葉ににています。江戸時代にはめずらしかった大輪アサガオ。


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